原因的抵抗値

2016年09月16日 抵抗の値が!

この抵抗が!!!



「マゾヒスティックな快感」

いつもの通りのドタバタでいつもの通りの間違いを繰り返し!

では、解決までの経緯を時間軸にそってご報告いたしましょう!

9月9日、いつもサウンドチェックに使っていた Fender The TWIN のノイズがひどくなっているのに気づきました。スイッチを入れるとバリバリゴソゴソと派手な音が出たのです。しばらく前から小さなノイズが出ていたので、チェックをしていたのですがどこが原因なのか判明せずのままでした。

あまりのノイズの大きさに「これは放置できない症状だ!」と一大決心をしてキャビからシャーシを降ろすことに。この作業自体はかなり慣れているので問題ありませんでした。というのも、この Fender The TWIN は、2011年1月にボロボロのジャンク状態から1か月程掛けて自力で生還させた個体だからです。もちろん、多くの方々のアドバイスとパーツのご協力をいただきながらですので、完全自力再生というわけではありませんがね。

まあ、チューブアンプに関して基本的なことが分かっていない私なので、そもそも自力でチューブアンプ再生ということ自体が無茶な話だったのですが、それでもなんとか頑張ってみたところ無事に使えるアンプへと蘇ったというわけです。

話を戻します。

下ろしたシャーシから念のためチューブを外して、チェックしてみました。キズ等は無さそうです。再度チューブを取り付けて電源を入れてみると全部点灯します。問題無さそうです。パワー管を触るとノイズが出ました。なんで?この時点でまだ気づいていませんでしたが・・・。

基板を割り箸でつついてノイズが出るか所を特定しようとしましたが、よくわからない状態に。ううむ・・・困った・・・。そのうち急に音が出なくなりました・・・。全くの無音・・・。なんで?なんで?なんで?と思った瞬間!基板から少し煙が上がっているのを発見!ヤバッ!!!すぐにコンセントを抜いて事なきを得ましたが・・・・。全体が冷えるのを待って、基盤を外してみました。すると・・・裏側が・・・。

抵抗が焼き切れて、ススだらけになっていました!!!周りの抵抗も怪しげな状態。布で基板を拭いて抵抗のナンバーを確認。焼き切れていたのは、R215 でした。R216も怪しげ。R218もか?ということは、これらの抵抗さえ新しい物に入れ替えれば元通りになる?さっそくオーダー!

念の為にちょっと多めの抵抗をオーダーしました。(ここで失敗発生!)

9月13日お昼に、オーダーした抵抗が届いてすぐに取り付けです。R215、R216、R218 の3個撤去と新しい抵抗の取り付けはすぐに完了!基板を元の位置に戻してスピーカーを繋ぎ、ギターをインプットして電源ON! だが・・・無音・・・。ま〜〜〜ったくの無音!!!なんでなんでなんで!!!他は一切触ってないんだけど〜〜〜!!!挫折感ひしひし!

そこで、他のアンプヘッドを引っ張りだして、 Fender The TWIN のキャビに乗せスピーカーに繋いだところ・・・。これまた全くの無音!えええ???!!!なんだよ!シャーシの問題じゃなかったんかい!ではどこが原因?ひょっとしてスピーカーが死んだ?えええ???それだと大事になるなあ〜〜〜!!!では、まずこのアンプヘッドに別のスピーカーボックスを繋いでチェック!すると無事にサウンドが出ています。やはり・・・この Fender The TWIN のスピーカーが原因か・・・。

次のチェック!2個のスピーカーの配線を外して、それぞれの端子に別のケーブルを繋ぎアンプにつなぐと無事に出音確認完了!なるほど・・・スピーカーは生きているって確認できましたなあ〜!一安心です。ではどこが無音の原因だったの?

そうか・・・スピーカーにつないでいたケーブルとプラグが何らかの原因で劣化していたのか・・・。信じられない結果だけど、現実にチェックの結果がそれしか考えられないと・・・。そこで再度スピーカーケーブルを製作して取り付けました。シャーシに繋いで無事のサウンドチェック完了!かと思えた矢先・・・バイアスをチェックしてみると正常値が出ていない・・・。なんで?計測しながら調整してみたところやはり標準規定値にはまらない値しか出てこない・・・。ううむ・・・ううむ・・・分からん!!!

と、その時!私の悩みが天に通じたのか?携帯に電話が掛かってきました。株式会社アルニック野々村社長からでした。私がいつも基板をオーダーしている会社の社長です。実は、2010年の Fender The TWIN 再生の際にかなりご指導いただいた経緯がありました。さらに、いま眼の前にあるこの12インチスピーカー2個も野村社長からプレゼントされたものだったのですよ。


これが大間違い!

そして、その電話のやり取りの最中に気づいたことがありました。私は大きな勘違いをしていたのだとね。R215、R216に 1KΩ 1W を取り付けたのですが、それは私の勘違いで実は 1Ω 1W が正解なのでした!何故こんな間違いが起こったかというと、一つは私の知識不足は当たり前ですが・・・。いつものショップにある1W抵抗の全リストをチェックした際、1Ωはそのリストになかったのですよ。そこで「ああこれは1KΩのことなんだね!」と勝手に思い込んでしまって購入し取り付けてしまったってことなんですよ。

慌てて、別のショップを探して 1Ω 1W をオーダー!ついでに他の部品もね。9月15日到着予定です。

午前中に届いたので、これまたすぐに抵抗を設置。基板を元の位置に戻して、スピーカーを繋ぎ、まずはバイアスチェック・・・。ハイ!正常値にセットできました。一安心!ではサウンドチェックしましょう!は〜〜〜い!無事にサウンドが確認できました!気持ち良いですねえ〜〜〜!!!ノイズのないクリーンです!大成功!

シャーシを元に戻して、 Fender The TWIN キャビは修理完了です。ふう・・・。



と言うものの、やはりまだスタンバイスイッチを入れた瞬間にノイズが出る現象は無くなっておりません。それはすぐに落ち着くのですが、電源入れて5分程度でノイズが出なくなるというのは何が原因なのか?今後も追求しなくてはなりませんね。

今回のケースでも分かる通り、このアンプはもともとジャックで手に入れたものなので、内部をいじることに全く躊躇することはないですね。高電圧にさえ気をつければ、いじりまわすことは楽しいですし、知識も増えます。今後も調子が悪くなる度にこうやってドタバタしながらメンテして使い続けるんでしょうね。

野村社長!ご協力ありがとうございました!

本日の結論
これから先もこのアンプはいじくり回すんでしょうね!

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