災害的準備考

2017年03月11日 6年前のあの日を思い出しつつ!



「その時が来たら役に立ってくれる」

数日前に、宮崎在住の知人から上の画像の商品が貢物として届きました。なんだこれは?と問い合わせた結果わかったのは、Softbank 202HW というフルセグ地上波が受信可能なツールでした。それ以外にも、スライドショーが出来たり、メールが受信できたり、天気予報も見れたりとかね。特徴としては防水性能があり、電源も充電でも使えるので、お風呂場で長湯しながらTVがみられるとか。番組録画も出来るようです。

これらの機能を使うためには本来 Softbank と契約が必要です。USIMを入れると使用できるようになります。しかし・・・世の中にはメーカー設定の機能解除を楽しむ人々が沢山いるようで、USIM無しでも作動するように出来るようです。届けられたのもその手で改造されたもの。ということでメールなどは受信できませんが、防水テレビとして楽しむことは出来るというものでした。知人は「ホビーとしての改造処理が目的だったので完成したら興味はない」という理由で送ってくれたようですがね。

さてこの「充電式防水テレビ」の当家での立ち位置ですが・・・どうしましょ?と一瞬悩んでしまいました。今更こんな9インチサイズのテレビをもらってもなあ・・・。もうあまりテレビを見ることもないし・・・。ところが、調べていくうちにこれは必要だと思うようになりました。というのも、このテレビは電源が充電でも使えるのですが、携帯電話用の充電池からも充電できるんですよ。つまり、災害時の緊急情報を避難先で手に入れるために必要なのでは?と思い始めたのです。

実は、3月6日〜7日の2日間に渡り、私は川崎市の「甲種防火管理講習」を受けてきました。朝から夕方までびっちり2日間の講義の最後に効果試験というのがあり、それに合格すれば「甲種防火管理者」として認定されるわけです。聞きなれない専門用語の羅列でいささか退屈な講義ではありましたが、真面目に聞いていれば、必死に記憶しなくても最後のテストはクリアできます。3択が10問です。試験時間は20分ですが5分で充分。6問正解で合格ですし。さらに講義で使った教科書は見ていいんですよ。ちなみに私は全問正解!




そして本日3月11日がやって来ました。あの日「東日本震災」の大きな揺れにブッタマゲたのは記憶に新しいし、テレビで見続けたあの津波の光景は一生記憶から消えないですね。

甲種防火管理講習のなかで、大地震に対する考え方の話もありました。防火だけではなく防災も含んでいたんですよ。地震の確率と言うのはイマイチわかりづらい概念ですよね。ところが講師が語った数字には驚きました。現在、関東に直下型大地震が来る確率は60%前後だと言われていますが・・・。この数字の意味は?

熊本で昨年起きた大地震の確率は当時20%だと言われていたようです。20%で壊滅的被害をもたらしたのですよ。さらに驚くのは「阪神淡路大震災」の確率です。0.2%〜8%だと言われていたようです。0.2%って常識的に考えればほぼ起こらないほどの確率。当時、神戸は地震が起こらないから安心ですと企業誘致をしていたそうです。しかし、現実にはあのような大災害が起こってしまっているんですね。

すると、東京あるいは関東地方の確率60%という数字はどうなんでしょうか?今すぐ起こってもおかしくない、明日起こるかもしれない!というほどの緊張感を持った数字だそうです。そうなんです!いますぐ国家的及び個人的対策を講じなければならないほどの数字なんです。しかし現在、関東地方の人々にそんな緊張感は感じられません。私はあの講習を受けたことで、起こるであろう大地震に対する緊張感が持ち上がり始めました。

そんな心理状態のとき、送りつけられた「充電式防水テレビ」きっとその時が来たら役に立ってくれるでしょう。こまめに充電状況を確認しつつ「避難用防災袋」の中に入れておこうと考え始めました。


本日の結論
「甲種防火管理講習」は多くの方が受けておくと大災害の時に助かるかと!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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